男性に薄毛をもたらす大きな原因となるAGAですが、その発症に至っては様々な要因が介在することになります。中でも最も大きなものとしてはまず、親から受け継いだ遺伝子がAGAを引き起こしてしまうという事情があるでしょう。
これはドイツの研究チームが明らかにしたものとして世界的に知られていますが、そもそも人間は男女間で染色体の組み合わせが異なり、男性はXYとなり、女性はXXとなります。
この男女が出会って子供が生まれるとまた男の子の場合にはXYとなり、女の子はXXとなります。この時、母親から受け継いだXという染色体の中にAGAを発症する情報が含まれるのですが、男の子の発育に合わせて男性ホルモンが多く分泌され始めると頭皮の5αリダクターゼという酵素と反応し合い、薄毛を促進するDHTという物質を作り出すようになります。
これがアンドロゲン受容体と結合することで脱毛因子が生み出され、AGAこと男性型脱毛症が引き起こされて抜け毛が広がっていくのです。
ただ、女の子の場合には同じXという染色体は有しながらも、男性ホルモンの含有量が少ないためにAGAの発症には至ることがありません。

このように母方の血筋から受け継がれた遺伝によって抜け毛が進んで行くことでAGAは悪化していきますが、しかし母方の親族にそれほど薄毛の人がいなくても男性型脱毛症を発症することはあります。
そこで重要となるのが加齢の問題。成人を迎えて年を重ねれば重ねるほど男性ホルモンは急激にその量を増やしていくもので、それに合わせて頭皮の5αリダクターゼとの反応し合う分量や作り出すDHTの量も増加していきます。
もちろん若くしてAGAを発症する人も数多く存在しますが、しかしそのメインとなるのはやはり40代から50代といった油の乗りきった世代という場合は多く、こう言った加齢によって自分の体内状況が大きく変化していくことはしっかりと認識しておかねばなりません。

遺伝や加齢以外で起こるAGAの原因はストレス!?

しかしながらAGAを引き起こす原因は遺伝や加齢だけではありません。他にも日常生活のあらゆる要素が絡んでくる可能性がありますが、その中でもストレスは典型的なものと言えるでしょう。
仕事や人間関係によって思い悩むことが多い現代社会ですが、まずもってストレスを抱え込むと自ずと男性ホルモンの分泌量に大きな影響が生じ、このホルモンの乱れが関係して様々な体の変化をもたらします。
例えばそれは血行不良。男性ホルモンは体の代謝などを司る大切なものですが、これが不足すると途端に血行不良が起こり、毛細血管などが体の栄養分を隅々にまで届けることが困難となってしまいます。
頭髪もまた頭皮に張り巡らされた毛細血管を通じて栄養分を供給しているため、この機能が衰えてしまうと毛乳頭にしっかりと栄養分が行き渡らなくなり、頭髪の成長を促す細胞分裂が鈍化してしまいます。

そしてストレスがもたらすもう一つの症状としては内臓機能の低下が挙げられます。これらは口から得た食物などを分解して栄養分と老廃物とをきちんと分けて処理することで知られますが、内臓機能が悪化するとこの作業に支障が生じて、栄養分が身体中に行き渡ることができなくなります。こうして細胞分裂がここでも鈍化する一途をたどることもあって薄毛は促進されていくことになるのです。
もしもAGAを発症してしまったならば、個々の症状を的確に診察して最適な治療法を示してくれる医師の存在があるに越したことはありませんが、その一方で患者個人のレベルで仕事や人間関係の過度なストレスを軽減していくことによってAGAの発症は防ぐことができる場合もあるのです。日頃からストレスがたまっているなと感じる人にとってはこの症状について考えてみるのも一つの方法です。