AGA治療薬として有名なプロペシアの有効成分は、フィナステリドといいます。
抜け毛を抑制する働きがあることから、飲み薬だけでなく、塗り薬としても使われています。
しかし、フィナステリドには副作用があるので、服用の際には注意しましょう。
フィナステリドはとても効果のある薬ですが、男性専用の薬です。女の人は触ることも避けた方がいいでしょう。
特に、胎児への影響があるので、妊娠中である場合は、避けるようにします。
その他にも、性機能障害や肝機能障害、精子の減少、うつ、動悸といった副作用があると言われています。
発生率は2%という数字で、それほど高いわけではありませんが、妊娠を希望している場合には避けるなどの注意が必要です。

フィナステリドという成分について

抜け毛

フィナステリドは、プロペシアに含まれるAGAのための成分です。
元々は、前立せん肥大のための薬でしたが、患者さんが薬を服用することで抜け毛が減り、髪の毛が増えたという感想を持つ人が多く、AGA治療薬として使われるようになりました。
フィナステリドは前立せん肥大の薬の、髪の毛が増えたという副作用によって見つけられたと言ってもいいでしょう。
比較的新しい薬ですが、前立せんと頭髪に効果があるということは、ある共通点があることが分かります。
それは、男性ホルモンです。そもそも、抜け毛が増えてしまうのは、ジヒドロテストステロンという因子が原因です。
ジヒドロテストステロンは、髪の毛の生え変わりのサイクルを短くするだけでなく、髪の毛を細くするという働きがあります。
フィナステリドは、ジヒドロテストステロンの生成を阻害します。
抜け毛を促進させる原因を抑制するだけでなく、髪の毛のサイクルが正常化するので、生えている髪の毛がしっかりしていきます。
本来なら、髪の毛は生えてから6年ほどは成長を続けますが、サイクルが乱れてしまうと半年から数年で抜け落ちてしまいます。
本来なら生えているはずの毛が抜けてしまうので、髪の毛全体のボリュームが減っていってしまいます。

皮脂分泌を抑える効果もある

また、フィナステリドには皮脂の分泌を抑える効果もあります。
頭皮に過剰な皮脂がたまってしまうと、抜け毛を促進する原因になります。
皮脂は頭皮を守る上で必要なものですが、多くなるとべたつくだけでなく、血行が悪くなってしまいます。
血行が悪くなると、髪の毛への栄養が行きわたらなくなるので、結果的に抜け毛が増えてしまうということです。
皮脂の分泌が正常化すると、頭皮のべたつきが気にならなくなるだけでなく、髪の毛もサラサラになります。
薄毛の始まりは頭皮のかゆみからと言われていることもあるので、過剰な皮脂分泌を抑えることは重要です。

プロペシア(フィナステリド)の飲み方や価格

フィナステリドという成分は、飲み薬であれば、プロペシアという名前で処方されています。服用は1日に1回、水やぬるま湯で飲むようにします。
飲む時間は自由で、食前でも食後でも構いませんが、飲み忘れを防ぐためにも、毎日決まった時間に飲むようにするといいでしょう。
朝起きたらすぐに飲むなど、習慣にすることで、飲み忘れを防ぎ、血中濃度が一定になり薬の成分がより効くようになります。
また、AGAというのは、いきなり始まるものではありません。
少しずつ進んでいくので、フィナステリドを飲んだからといって、すぐに髪の毛が生えてくるということはありません。
継続して飲み続けることで、少しずつ効果を発揮していきます。最低でも3~6カ月は続けて飲むようにしましょう。
医師の処方箋が必要なので、ドラッグストアなどでは販売されていません。
病院に行き、医師の診察を受けて処方を受ける必要があります。AGA治療薬には、健康保険は適用されません。
治療は全額自費の扱いになるので、薬の費用はクリニックにより異なり、初診料なども加算されます。

性機能が低下するって本当?

考える男女

フィナステリドには、いくつかの副作用があります。その一つに、性機能障害があります。
性機能障害というのは、精子の数が減少したり、性欲減退、勃起機能不全といった症状です。
精子の数が減ると言うのは、自分で数えることはできませんが、男性にとって大きな問題になります。

フィナステリドの副作用について

フィナステリドを含んだプロペシアの副作用として、性機能障害というのは男性にとっては大きな問題になるでしょう。
しかし、実際に薬を飲んだ人の結果として、性機能障害の副作用が起きた人は全体の1%ほどの発生率です。
それほど高い発生率ではないことが分かります。
元々、フィナステリドの副作用の発生率は2%ほどですが、その中でも性機能障害が起きる確率は少ないです。
この副作用があることが分かっているので、これから妊娠を希望するカップルの場合は、服用を避けるといった対処ができます。フィナステリドは、男性のためのAGA治療薬です。
いくら薄毛に悩んでいても、男性ホルモンの抜け毛促進因子を阻害するという働きから、女の人が飲んでも効果はありません。

女性や子供に対するフィナステリド取扱の注意

また、妊娠中の場合、触ることも避けた方がいいでしょう。フィナステリドには胎児への影響も懸念されているためです。
薬の表面は、触っても成分が直接肌に触れないようにコーティングしてありますが、何らかの原因でコーティングが取れてしまうと、成分が体内に吸収されてしまいます。
保管する際は、容器に入れるなどして、手の触れない場所に置くようにしましょう。小さな子どもへの影響もあるので、届かない安全な場所に保管するようにします。

フィナステリドが及ぼす性機能への問題とは

フィナステリドが性機能だけでなく、不妊の原因になると考えている人もいますが、服用を辞めれば、精子の数は戻り、精子の質も戻るという報告があります。
飲めばすぐに不妊になり、その状態が続くわけではないので注意しましょう。
人間には、薬を飲んだという思い込みから症状が出てしまう、プラシーボ効果と呼ばれるものが存在します。
フィナステリドを飲んだという思いが強すぎると、性欲の減退や勃起障害が起こるとすぐに薬の副作用と結びつけてしまうこともあります。
ただ、副作用の発生率は2%と、決して高いわけではありません。
疲れや飲酒といった他の原因で、そのような症状があらわれた場合も、すべて薬の副作用として考えてしまうこともあります。
性欲や勃起というのは、精神的な影響を強く受けます。性機能が低下すると思い込んでいると、そのような事態になってしまうことは少なくありません。
性機能障害の原因を正しく判別するというのは、とても難しいことです。
もし、そのような副作用を感じたら、すぐに薬のせいにするのではなく、疲れやストレスなどの他の原因についても良く考えるようにしましょう。
妊娠を希望している場合については、服用を避けるなどの対処を自ら行い、医師に他のAGA治療にするなどの相談をしましょう。

うつ症状が出る場合もある

頭を抱える男性

フィナステリドには、他にも副作用があります。発生率は1%未満ですが、うつになるという報告もあります。
飲んですぐにうつの症状を発生する人はほとんどいませんが、不安やだるさ、動悸、やる気が出ないといった症状を感じたら、うつが疑われます。
症状が長く続くようであれば、医師に相談しましょう。
なぜうつが起きるのかという原因は、男性ホルモンにあるとされています。
フィナステリドを服用することで、抜け毛の因子を阻害して、AGAに効果を発揮します。
この際に、男性ホルモンの量が減ると言われています。ホルモンバランスが乱れてしまう原因になり、うつを発症してしまうということです。
ホルモンバランスが乱れてしまうと、筋肉やタンパク質を作る働きが弱まり、結果として全身の倦怠感やだるさ、動悸といった症状があらわれます。
フィナステリドには、うつを抑制する物質の分泌を抑えてしまうという逆効果もあります。
また、フィナステリドには、神経ステロイドを減少させる働きがあります。
神経ステロイドというのは、脳の中で作られますが、興奮を調整して、気分を安定させる効果があります。
神経ステロイドが減少することで、イライラしやすくなったり、精神的に不安定な状態になってしまうということです。
中には、性欲が減退したことから、落ち込みやイライラという症状を誘発してしまうこともあります。
直接的にうつの症状が出なくても、性欲というのは男性にとって大切なものです。性機能障害が、うつにつながるという可能性は少なくありません。

フィナステリドを飲んで異常を感じたら病院へ行きましょう

もし、フィナステリドを飲んで、イライラしたり、不安を強く感じたり、動悸といった症状があれば、早目に医師に相談するようにしましょう。
うつは初期段階で治療を開始すれば、改善までに時間はそれほどかかりませんが、症状が進んでしまうと治療が難しくなります
抗不安薬や睡眠薬で症状が改善できる、初期の段階でうつの治療を始めることが大切です。
症状によっては、フィナステリドの服用を中止することもあります。
フィナステリドは効果が出るまでに時間のかかる薬です。せっかくAGAの治療薬を飲んでいるのに、効果が出ないと強く思う気持ちから、うつになってしまうこともあります。
効果が出るまでには時間がかかるということを覚えておき、薬を飲む際にも自分を追い込まないようにしましょう。
ある日突然髪の毛が生えてくるわけでなく、身体の中のホルモンに作用することで少しずつ効果が出てきます。
うつ症状も発生率は高くはありませんが、日常生活に大きな影響を与えてしまいます。
抜け毛を減らして、髪の毛のボリュームを出したいという男性の願いはとても強いもので、少しくらい不安を感じても仕方ないと思う人もいるかもしれません。
しかし、うつの症状が出ている場合は、必ず医師に相談しましょう。
フィナステリドの服用を中止したくないからと、動悸などの症状を伝えないというのは体にとって良くありません。